TPPで日本の医療制度崩壊というトンチンカンな勘違い

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TPPはアメリカの陰謀だったのか

数年前のTPPに関する議論では、参加国のGDPのほとんどがアメリカと日本で占められていて、事実上、日米協定の様相を呈しているという主張がありました。

その中で、アメリカは日本に対して、産業、生産物、サービスを外に出す事しか考えていません、という主張もありました。

ところが、今年になって、「TPP、アメリカ民主党下院議員151人が反対表明」という報道がなされたり、アメリカ国内でも、TPPに反対する動きも活発になってきています。

アメリカ陰謀論はまったくもってトンチンカンな主張であったことが判明したわけです。

マスコミも興味を失ったTPPによる医療保険制度崩壊のデマ

今から4年ほど前、TPPについては、反対運動がさかんに行われ、マスコミの報道も頻繁に行われていました。

当時は、中野剛志氏がTPP亡国論なる主張をし、テレビでも盛んに議論していましたが、TPPが大筋合意されたここ最近はあまりマスコミも農業以外については、取り上げることはしていません。

マスメディアも農業関係の話題で様々報道はするのですが、過去、アメリカの陰謀だの騒いでいた学者連はすっかり影も見なくなりました。

反対派の主張する根拠に、TPPによって日本の医療保険制度が崩壊する、といったものがありましたが、これも全くのデマだったことが判明しました。

未だに日本の医療保険制度が崩壊するといったデマも見かけますが、どういうロジックかまったくもって見えません。

TPPで日本の医療制度崩壊というトンチンカンな勘違い

TPPに社会保障の章はそもそも存在しない

昔のTPP関連のネット記事を見ていくと、そもそも「社会保障」はTPPの交渉対象から外れている、と言う主張に対し、反対派は交渉が終わってみないと最後まで分からない、と言った論調でした。

内閣官房のHPでTPPの全章の目次、全体像をみても、やはり社会保障の章は存在しません。

その国の社会保障制度は、その国が独自に運営しているものであって、TPPによって何ら左右されることがないのが確定しました。

そもそも、TPPの24のワーキンググループには「医療」という分野は含まれていませんでした。

ダイアモンドの記事にも下記のようにあります。

日本のTPP交渉参加による医療への影響を、冷静に分析してきた日本福祉大学学長の二木立氏は、「TPP参加によって、混合診療が全面解禁される可能性は、短期的にはもちろん、中長期的にも起きない」と予測している。・・・(中略)USTRの報告書や国内の状況を冷静に判断すれば、TPPの発効によって、いきなり日本で混合診療の全面解禁が行われる可能性は極めて低い。不安を煽る報道には一定の距離を置いて、我が国の医療の行く末を冷静に考える必要があるのではないだろうか。

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結局のところ、現在、「TPPで医療保険制度崩壊」のデマを垂れ流した面々はだんまりを決め込んでいるわけです。

勘違いさせようとする反対派の日本の医療制度崩壊の主張

TPPによって、アメリカの民間保険会社が日本の医療保険を乗っ取りに来るかのような誤解をするのですが、だまされてはいけません。

日本の医療保険制度においては、どこの病院でも、同レベルの医療を同じような価格で受診できます。

病院側で勝手に医療費を変えることはできないのです。

確かに混合診療を認めた場合は、日本の医療保険制度を崩れる恐れがあります。

病院側では、もうけを増やすため、高価な医療を患者へ提供するインセンティブが働きますし、一方で、病気を治したい一心の患者側からすれば、多少高くても医師が良いと勧める施術を受け入れる傾向になります。

つまり、放っておけば、医師より患者の方が立場が上であるため、医療費も上がりやすくなるのです。

これを防ぐための医療保険制度が日本には存在するのです。

世界広しと言えども、これほど国民にとって使いやすい医療保険制度は日本にしかないと思います。

最高裁判所の判断でも、混合診療禁止は合憲と出ていますし、財務省の主計官も、2年前の医療経済フォーラム・ジャパン主催のシンポジウムにおいて、混合診療が医療費上昇につながるとして反対したと言われています。

TPPで日本の医療制度崩壊というトンチンカンな勘違いは起こさないようにしたいところです。

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One Response to “TPPで日本の医療制度崩壊というトンチンカンな勘違い”

  1. John より:

    興味深く拝見したものの、ISD条項に関する精査がされずにデマと即断される理由が不明です。薬価の上限に歯止めがかからなくなってしまえば、貴殿がデマとして片付けてしまっている懸念は消えません。

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